絶対に忘れない学習法があるらしい
決して忘れない学習法というものが紹介されている本を読んだので簡単にまとめてみます。
なぜ、学んだものをすぐに忘れるのだろう? (「学び」と「忘れ」の法則)
- 作者: フランク・スミス,橋本直実,福田スティーブ利久,澤部涼子
- 出版社/メーカー: 大学教育出版
- 発売日: 2012/04/20
- メディア: 単行本
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この本では「オフィシャルな学習法」と「クラシカルな学習法」という二つの学習法を対比させ、クラシカルな学習法が優れていると述べています。
オフィシャルな学習法とは一般的に普及している学習のことで、以下の特徴があります。
- 努力する必要がある
- 意識的に学ぼうとする
- 親や教師に言われてやる
- すぐ忘れる
まぁ、心当たりはありますね。頑張って覚えた割に試験が終わったら思い出せなかったり。それに対してクラシカルな学習法の特徴がこちら。
- 努力する必要がない
- 無意識に学ぶ
- 自発的に学ぶ
- 絶対に忘れない
見事に正反対。努力しないで覚えられて、絶対に忘れないなんて最高ですね。このクラシカルな学習法はどんなものか。これは人と関わる中で自然に学ぶ、というものです。小さな子供が突然難しい言葉を話して「どこでそんな言葉覚えたの?」みたいな。周りの人間から自然に言葉や知識を学ぶことがクラシカルな学習法の基本です。その集団の中での常識を学ぶと言ってもいいかもしれません。業界用語や若者言葉なんかもその例でしょう。勉強に活かそうとすると、英語を学ぶなら英語を話す集団に参加すると良いということになりますね。学校の成績が良く英語の文法は完璧だけど会話することはできない人と、まともに学んでいないので文法の知識はないけど適当に話しているうちに自然と会話ができるようになった人の例もあります。絶対に忘れないとまで言えるのか分かりませんが、自然に覚えたことってなかなか忘れないイメージはあります。
しかし私のように人と話すことが苦手な人間にはちょっとしんどいですね。でも大丈夫。人と話さなくてもクラシカルな学習法を実践する方法があります。それが読書。本の世界に入り込むことでそこでの知識を学ぶことができます。ハリーポッターの登場人物とか呪文の名前とか、覚えようとしなくても覚えてるものですからね。学習効果を調べた研究によると、高校生の一年間で増える語彙の数は1500から8400語らしいですが、この差は読書量が影響しているそうです。
このクラシカルな学習法って小説や漫画、ゲームなど結構幅広く応用できそうですね。FGOで世界の偉人の名前を覚えたり、「はたらく細胞」見て体内の免疫の動きとか学習するのが良いのかも知れません。個人的には社畜ちゃん読んでたら同じWEB系プログラマになってたのでこの効果侮れないなって思ってます。